本調査は、日本国政府が従来実施してきた南極海における鯨類資源の持続的利用を目的とした資源調査(非致死的調査)を継続するもので、令和元年6月30日の国際捕鯨委員会(IWC)脱退後、南極海における第3回目の調査航海となります。 日本国政府が策定した本調査計画は、IWC/科学委員会においても、その科学的有用性が確認されております。 また、本調査により得られた鯨類の資源量等の科学的データは、IWC/科学委員会、南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)/生態系モニタリング管理作業部会及び北大西洋海産哺乳動物委員会(NAMMCO)/科学委員会に提供され、南極海における鯨類資源の適切な管理等に貢献しています。 今年度の調査も引き続き、南極海において鯨類目視調査、衛星標識の装着およびバイオプシー試料の採集などを行います。
調査船である第二勇新丸は、本年12月3日に宮城県塩釜港を出港し、南極海で非致死的調査を実施し、翌年3月21日に同港に帰港予定です。
本調査は、水産庁補助事業により、当研究所が中心となって計画の立案と結果の分析を主導するとともに調査航海を実施します。
(1) 南極海における大型鯨類の資源量およびそのトレンドの研究
(2) 南極海における大型鯨類の分布、回遊ならびに系群構造の研究
2021年12月3日−2022年3月21日(109日間)
南極海
磯田辰也(調査団長:(一財)日本鯨類研究所 主任研究員)以下3名
第二勇新丸(747トン、共同船舶(株)所属、葛西英則船長 以下16名)
磯田調査団長、葛西船長 以下19名が乗船し、調査航海に従事する。
指定鯨類科学調査法人(一財)日本鯨類研究所